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膣内洗浄で妊娠は防げるのか

膣内洗浄で妊娠を防げるのかについてですが、これは不可能です。
その理由ですが、まずこれで洗浄することができるのは膣内のみで、子宮の奥は洗い流すことはできないからです。
膣内に放出された精子は、すぐに子宮の奥の卵管と呼ばれる部分に向かって移動していきます。
具体的にどれくらいの速さで進んでいくのかと言うと、これは1分間に2~3ミリの速さだと言われています。

つまりどんなに早くに膣内洗浄をしたとしても、1分後には既にそれだけの距離、精子は膣の奥へと進んでしまっていると言うことです。
勿論、洗浄をしている間にも精子は活発に動き続けています。
こうした精子の動きは、洗ったからと言って防げるものではないため、結果として妊娠を防ぐことにはならないと言うのが理由です。

卵管内に精子がたどり着いた時点で、妊娠する可能性はゼロではなくなるわけですから、この流れが始まってしまっている時点で膣内を洗浄しても、ほとんど意味はないと言えます。
しかし膣内洗浄をすれば精子が出てくるから大丈夫なのでは、と思う人もいるかもしれません。

ですがこの際に出てきている精子と言うのは、膣の中に残っていた部分に過ぎません。
つまりそれ以外の精子に関しては、洗浄されるより前に子宮の奥へと移動してしまっているわけです。
子宮の奥へと移動してしまった精子は、洗浄の際の水や薬と言ったものの作用を受けることは、ほとんどありません。
よって膣内洗浄をしても、妊娠を防ぐことにはつながらないと言うことができます。

そもそもこの目的は妊娠を防ぐことではなく、膣内を清潔に保つことです。
たとえば膣の中に溜まったおりものなどの汚れを洗い流すことができる、それによって不快感の軽減が期待できると言うメリットがあります。
また刺激物質やアレルギー物質も除去することで、膣を健康な状態に保つことができると言うのもメリットのひとつです。

膣内は非常にデリケートで、その状態が不安定だとおりものや臭いと言ったトラブルが引き起こされることも考えられます。
そのため、そうした状態をできるだけ防ぎ、膣内を快適な状態に保つようにすると言うのが膣内洗浄の目的で、そこに妊娠を防ぐと言う目的は存在していないので注意が必要です。

膣内洗浄はやりすぎるとカンジダになるので注意

デリケートな部分を清潔に保つことができる膣内洗浄ですが、やりすぎには注意が必要です。
それは、やりすぎるとカンジダの発症、膣本来が持つ機能の低下につながる恐れもあるためです。
カンジダは、その名を持つカビ菌に膣内が感染することで引き起こされる病気で、場合によっては夜も眠れないほどかゆい、と言う事態に襲われることもあると言われています。

感染症のひとつですから、膣内洗浄できれいにしておくことはむしろ良いことなのではと考える人もいるかもしれませんが、実はデリケートな膣内には、その環境を守り、維持するために働いてくれている細菌も多数、存在しています。
そのため膣内洗浄をやり過ぎてしまうと、そうした良い働きをしてくれている細菌まで洗い流すことになってしまいます。

すると膣本来が持っている自浄機能が正しく働かなくなり、結果として逆に細菌に感染しやすいと言う状態が引き起こされてしまいやすくなる恐れがあります。
膣の自浄作用、またそれ以外の作用と言うのは、カンジダの予防だけでなく、他のことに対してもとても大きな役割を果たしています。
よっていくら清潔に保つことが重要だとは言え、膣内洗浄のやりすぎは良くないと言えます。

膣内洗浄は、自分で行うことも可能です。
しかし自分で行うからこそ、やりすぎなどに注意する必要は高いです。
またやり方が間違っていたり、使用する水やお湯の状態などによっては、やはりかゆい、痛みと言ったトラブルにつながる恐れも出てきてしまいます。

最も望ましいのは、お金はかかりますが病院で行ってもらう方法です。
そうすると検査もかねて、自分の膣の状態を把握することができますし、膣内洗浄に伴うリスクも軽減することができます。