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一人の女性の体内にある卵子の数は決まっている

年々日本国内で少子化が問題視され、現代は6組に1組の夫婦が不妊に悩み、検査や治療を受けている時代です。
日本は世界でも不妊治療の最先進国でありながら世界一結果が伴わない国のレッテルを貼られています。
それは日本の教育が「避妊」について教えるばかりで「妊娠」のしくみについては充分行われていないことが背景にあります。

「卵子の老化」について取り上げられるようになったもの、日本が少子化と不妊という問題をようやく喫緊の課題として認識し始めたことから始まります。
卵子は新しく作られることはなく女性は一生分の卵子を体内に持った状態で生まれ、その数は年齢とともに減っていきます。
さらに身体が年を取るのと比例してそれらの卵子も老化していきます。

生まれた時女性の体内には約200万個の卵子が存在していますが、これらは初潮を迎える思春期になるまでに自然消滅し、20万~30万しか生き残りません。
さらに一回の生理で排卵される卵子の数は誘発剤を用いない限り基本的に1つであるにも関わらず、約1000個の卵子が失われています。
残った卵子は歳ともに老化していき、排卵していてもその質の悪化から妊娠に至りにくいという現実があります。

卵子は外見がどんなに若くても実年齢通りに歳を取り、若返らせることはできません。
実際出産未経験の40歳の女性が自然妊娠できる確率は5%以下で、体外受精を行っても20%ほどですが、卵子とともに受精卵を迎える子宮の環境も変化し実際に出産に至る確率は加齢と主に減少します。

女性が社会で責任ある仕事を任され、一段落したころにいざ子どもをもうけようと思った時、初めてすでに適齢期を逃していることに気づくケースが多くあります。
避妊だけでなく、女性が一生のライフプランを立てるにあたり、そのリスクを知る機会があれば不妊に悩む女性は激減し出生数の増加に貢献することは間違いありません。
実際体内にどれだけの卵子が残っているかは血液検査で容易に知ることができるため、女性には妊娠を望む前から自分の身体の状況を知る機会があるべきです。

一回の射精時の精液に含まれる精子の数

卵子の数と老化とは異なり、男性の精子は毎日新しく作られます。
そのため、歳を重ねても不摂生や不健康な状態でない限り女性に比べ加齢によっても生殖能力はさほど変化しません。

男性は一日に5000万~1億の精子を新たに作り出し、一回の射精時に精液の中に含まれる精子の数は1億~4億になります。
しかし精子の質については実年齢が若くても運動量、精子量、奇形率が基準に満たない場合もあり、深刻なケースでは精液の中に精子がない無精子症の人もいます。

精子検査は体調にも大きく影響するため検査の度にその結果は変化しますが、運動量が悪いなどの原因はストレス、喫煙、偏った食生活、不眠などから起こるため、生活リズムの見直しをしない限りは改善することはありません。
男性不妊や生殖機能不全も卵子の老化同様、年々増加している問題です。

精子の寿命は射精後2、3日、長いと1週間程度のため、卵子は寿命が24時間ほどしか無いですが、排卵時であればタイミングよく受精することができ、その後着床に至れば妊娠します。
しかし妊娠に至るかどうかは精子、卵子に半々の原因があり、不妊の原因は実際半分近くが男性側の要因であることはあまり知られていません。

実際、世界中の有名人の高齢妊娠、出産のニュースが飛び交うと、それがどれだけ低い確率で発生したとしても「自分の年齢と比べれば大丈夫」と安心材料になっていることが少なくありません。
また不妊治療に関しても女性側の原因が取り上げられるケースが多く、男性が自分に原因が合ったとしてもプライドもあり簡単に認められないこともあります。

精液検査は保険適用の有無にもよりますが基本検査であれば自己負担は1000円ほどで受けられます。
将来に備えて知っておくことは生活の見直しやライフプランの備えにもなります。